手っ取り早く定石や手筋を身に付けるには、専門書が一番。実戦だけでは我流から抜け出せません。初心者から上級者まで囲碁の本を多数紹介。レビューもあります。

林 元美 /橋本 宇太郎
山海堂 刊
発売日 2004-07
発送可能時期:通常3〜5週間以内に発送
オススメ度:★★★★★
実戦力を鍛える問題集 2004-09-02
本書『碁経衆妙』は江戸時代に林元美によってまとめられた作品です。『碁経衆妙』とは“碁の玄妙な手筋を多く集めた本”という意味だそうです。全520題というボリュームで、易しいものから非常に難解なものまで幅広く取りあげてあり、碁を憶えたての人から高段者まで楽しめる内容になっています。この時代の書物の編纂では、先代の優れた作品を併せて載せるのが習わしになっていました。従って本書には、中国と日本の古典から厳選したもの(『玄玄碁経』より28題、『官子譜』より37題、『発陽論』より42題、計107題)が含まれています。これ以外の大部分(約8割)を占めるのは、林元美が新たに作ったり、自らの打碁に現れたりしたものです。内容は、生、死、コウ、攻め合い、追い落とし、ワタリ、ワリコミ、ナカテ、連絡、切断、シチョウとバラエティーに富んでいます。これらは従来の古典にあるような、いかにも“つくりもの”と思われる珍形ではなく、実戦によく現れる形を取り上げています。この実戦力を鍛えることに主眼を置いた点が、作者が最も腐心したところであり、本書の大きな特徴になっています。実戦に役に立つトレーニングができ、先代の遺産にも触れられる、誠にうれしい1冊です。
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この記事は2007/6/12に作成しました。
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