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手っ取り早く定石や手筋を身に付けるには、専門書が一番。実戦だけでは我流から抜け出せません。初心者から上級者まで囲碁の本を多数紹介。レビューもあります。
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昭和囲碁風雲緑〈下〉昭和囲碁風雲緑〈下〉
中山 典之
岩波書店 刊
発売日 2003-06-20
発送可能時期:通常4日間以内に発送
オススメ度:★★★★★




ビジネス時代、囲碁は世界をかける。 2003-08-21
 昭和の大戦争を乗り越えた囲碁は、新しい展開を迎える。
 1つ目はメディア。紆余曲折はありながらも、本因坊戦などのタイトル戦
を新聞社やテレビ放送局がスポンサーとなり、それに若き棋客やベテラン
が挑む。そこから昭和を代表する名勝負がうまれ、ファンは熱狂、それに
続けとばかりに囲碁界にも復興の兆しが現れる。
 2つ目は海外・呉清源の活躍である。若い呉清源が日本の強豪を次々と
破る姿に、中国・韓国・台湾などが驚く(呉が来日する以前は、金が絡んだ
薄汚いバクチと思われていただけにである)。呉に続けと大人達が熱中する
中、子供達にも天才が生まれてくる。林海峰、趙治勲・王立誠…… そんな
彼らが、大竹英雄や小林光一とい日本の囲碁少年のライバルとなり、戦後?!?
名勝負を残し、作り上げて行くのである。そして、海外棋界のレベルアップ
へと続き、時代は韓国・中国の台頭を迎える。
 まだある。坂田栄男や藤沢秀行といったベテラン達の名戦慄を。普通なら
老いて定年と言うのが世の常、しかし40.50を過ぎてまだ若い天才達を打ち
負かすその姿が、囲碁の対局をどれほどドラマテックに演出した事か。
 時は、既に新世紀を迎えた。しかし、日本人は気を落としている。経済の
低迷、世界秩序の困難、価値観の多様性…… 少しでもいい。この棋士達の
ドラマを知ってほしい。
 『囲碁』
 などという、不可解なものに挑んできた姿を。わが国が育てた400余年の
伝統の中に、肩を落とす人々に勇気を与えてくれるモノがある。
 そう、私は信じたい。


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この記事は2007/6/12に作成しました。
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