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手っ取り早く定石や手筋を身に付けるには、専門書が一番。実戦だけでは我流から抜け出せません。初心者から上級者まで囲碁の本を多数紹介。レビューもあります。
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正々堂々 高尾の力学
高尾 紳路
日本棋院 刊
発売日 2006-06
発送可能時期:通常24時間以内に発送
オススメ度:★★★★★




初防衛で実証!手厚く構えて、後悔の憂いなく戦って勝つ 2006-07-05
棋風のにじむ講座と打碁集が一つになった、いわば『重厚 高尾紳路 プチ芸の探求シリーズ1』とでもいうべき本だ。コンパクトではあるが、実に丁寧に編集されている。



講座は、高尾の実戦を題材に、「手厚く堂々と構え、深い読みは相手の弱点をとがめるときに発揮する」という呼吸を身につけるためのエクササイズ。

第1章は、自分の弱点をなくす呼吸(8局)。

第2章は、貯めた力を発揮する呼吸(5局)。

第3章は、盤面をわかりやすく考える呼吸(8局)。

まず、テーマ図に至る手順が解説付きで掲載されている。碁の流れをつかんだところで問題の場面だ。高尾が選んだ実戦の進行と対比する形で、その他の選択肢を一つひとつ図で提示し、アマが陥りやすい失敗を指摘してくれる。

これらの呼吸を身につけると、〜地を稼ぎすぎて弱石を作り、薄みを衝かれて困る〜というようなことがなくなる、という仕掛けだ。



第4章の自戦解説は、本因坊戦挑戦者決定戦(対趙善津)及び挑戦手合(対張栩)の計6局について、各局小刻みな譜分け(平均16譜)で、石を並べなくても読み進めやすい。月刊誌の記事を切り貼りしたようなやっつけ仕事などではなく、本書の講座の切り口に沿って書き下ろした丁寧な解説で、高尾の碁盤を見る眼を無理なく感じることができる。

講座と同様、引っかかりの無い自然な読み下し文と、流れるような構成に、丁寧な編集の跡が伺える。



「手厚く堂々と構えていれば、簡単に負けるものではない」という信念で望んだ今期の七番勝負は、山田規三生を迎えての格闘技の連続、見事に4勝2敗で初防衛し、本書の売れ行きにも弾みがつくか?



「手厚く構えて、後悔の憂いなく戦って勝つ」。

120年前の本因坊秀甫から秀行、そして紳路への系譜を感じる方も少なくないだろう。




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この記事は2007/6/12に作成しました。
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