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手っ取り早く定石や手筋を身に付けるには、専門書が一番。実戦だけでは我流から抜け出せません。初心者から上級者まで囲碁の本を多数紹介。レビューもあります。
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白江治彦の置碁戦略白江治彦の置碁戦略
白江 治彦
日本放送出版協会 刊
発売日 2005-03
発送可能時期:通常2〜3日以内に発送
オススメ度:★★★★★




再び学ぶ基礎理念と、現代囲碁の最新戦法。 2005-03-19
 基本が詰まっているから、この本を学ぶのは初段以下の人に有益である
ことは間違いない。
 が、この本のベースとなったNHK以後講座を見ての感想は、むしろ
高段者が欲しているだろう情報が多いということであった。
 囲碁の上達のためには、プロの棋譜並べや死活を勉強するのがよいと
いわれる。中には「そんな事するより、実践が一番」という人もいるが、
棋譜並べには自分とは違う考え方を発見する意味があり、死活には不要な
読みの失敗を防ぐ目的がある。まあ、これは死活の本を買って取り組んで
いただくほかはないだろう。囲碁の全てを学ぶなど、いかなる名著にても
難しいのだから。
 それもそのとおりだが、むしろ私は、『置碁』の勉強こそが囲碁の
総合的学習法と信じている。
「4子局以上の場合は三.3が空いているので白は侵入しやすく、隅を
 荒らされやすい。だからこそ、置石を減らすには死活の勉強こそが大事」
 とは、林海峰名誉天元のアドバイスであった。
 そして、プロの棋譜並べ。大コミ6目半の時代になって、黒番は積極的な
布石が求められるようになった。これまでの定石を過信しては、勝ちは遠のく
ばかりであろう。
 そこで注目されるのが、呉清源や藤原秀行が打ち出した定石である。
 恐らく、長年囲碁を楽しんでいる人たちにとっては、「何だこの手は」と
思わず疑いたくなるようなものだろうが、『使い方』さえ間違わなければ、
典型的な基本定石よりも有効にである。
 その『新時代定石』を、白江氏は勧める。互戦有効なものが、置碁で
不利になるはずがない。
 この本は実践不足の初級・中級者に並べてほしいと言うのが白江氏の願い
だろうが、本音は「できたら有段者・高段者にも」だろう。普段の互戦に
なずんでしまった考え方を一度忘れ、
「基本を大事にすれば、定石を打たなくても勝てる」
 というプロの『常識』が、この置き碁本には詰まっている。


さらに詳しい情報はコチラ≫


この記事は2007/6/12に作成しました。
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