手っ取り早く定石や手筋を身に付けるには、専門書が一番。実戦だけでは我流から抜け出せません。初心者から上級者まで囲碁の本を多数紹介。レビューもあります。

中山 典之
岩波書店 刊
発売日 2003-06-20
発送可能時期:通常2〜3日以内に発送
オススメ度:★★★★★
現代の坐隠談叢 2005-10-10
世の中に囲碁の技術本は溢れているが、このように囲碁の歴史・人々のことを書いた本は皆無に近い。それだけでも非常に価値がある。
更に面白い。筆者の文章は一流であり、登場人物が実に生き生きとしている。
この一冊を読むだけで昭和囲碁史が大体理解できる。一般向けとしても更なる段階へのステップとしても申し分ない。
気になった点を挙げれば、秀哉名人に対してあまりに辛すぎやしないかと言うことである。雁金先生が人格者であられたことは同意するが、やはり本因坊として相応しいのは秀哉名人の方であったと思う。何故なら強いからである。秀栄名人に比べて秀哉名人が劣ることの証明として本人たちの談話を載せているが、自尊と謙遜の言葉であるからこれを根拠とするのはいかがなものか。
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この記事は2007/6/12に作成しました。
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15級をめざす 次の一手問題集
日本棋院 刊
発売日 2004-06
発送可能時期:通常24時間以内に発送
オススメ度:★★★★
入門〜初級進捗のバロメータ。入門者・初心者+自称入門卒業者向け 2005-10-03
初心者向けの易しい問題集としてとっつき易さ抜群。最初の10問くらいは、1冊目の入門書を15分前に読んでみたばかりという人でも、すぐ答えられるでしょう。
でも、進むと、入門したばかりというレベルでは分からないものが出てきます。そして、最後の方の「傷探し」は、ルールは理解して、9路でなんとか打てるようになってるくらいの初級者も、半泣きになるかも。
ところが、この本のミソは、前半150問の問題が「ちゃんと」分かって、実戦を積んだなら、傷探しも落ち着いてやれば見えるはず、というところ。
じっくり順を追って、他の入門書や手筋・ヨセの解説本を読み、さらに「実戦」を積んだあと(ここ肝心!)もう一度やると、あら不思議、最初の150問も、ずっと楽に分かるようになっているし、傷も見えるようになってるはず。
この本は、本当の入門者向けの問題から、入門卒業+αレベルまで、なだらかにそろっていて、何割解けるようになっているかで
自分の入門以降の進捗度合いを測れるような気がします。
「10級をめざす次の一手問題集」がひと目では解けないという人は
あわてず急がず、こっちがひと目で解けるようになるまで色々石持って並べてみることの方が、きっと先決。
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日本棋院 刊
発売日 2004-06
発送可能時期:通常24時間以内に発送
オススメ度:★★★★
入門〜初級進捗のバロメータ。入門者・初心者+自称入門卒業者向け 2005-10-03
初心者向けの易しい問題集としてとっつき易さ抜群。最初の10問くらいは、1冊目の入門書を15分前に読んでみたばかりという人でも、すぐ答えられるでしょう。
でも、進むと、入門したばかりというレベルでは分からないものが出てきます。そして、最後の方の「傷探し」は、ルールは理解して、9路でなんとか打てるようになってるくらいの初級者も、半泣きになるかも。
ところが、この本のミソは、前半150問の問題が「ちゃんと」分かって、実戦を積んだなら、傷探しも落ち着いてやれば見えるはず、というところ。
じっくり順を追って、他の入門書や手筋・ヨセの解説本を読み、さらに「実戦」を積んだあと(ここ肝心!)もう一度やると、あら不思議、最初の150問も、ずっと楽に分かるようになっているし、傷も見えるようになってるはず。
この本は、本当の入門者向けの問題から、入門卒業+αレベルまで、なだらかにそろっていて、何割解けるようになっているかで
自分の入門以降の進捗度合いを測れるような気がします。
「10級をめざす次の一手問題集」がひと目では解けないという人は
あわてず急がず、こっちがひと目で解けるようになるまで色々石持って並べてみることの方が、きっと先決。
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梅沢 由香里
日本放送出版協会 刊
発売日 2000-09
発送可能時期:通常24時間以内に発送
オススメ度:★★★★
初心者はこの本から始めると良いですよ 2007-02-20
まず私は囲碁を始めて1ヶ月程度です。始める際にamazoneの囲碁初心者向けの本のレビューを
読みましたし、ネット上でも囲碁初心者向けのサイトも参考にしました。
碁盤に碁石を置きながら4冊読みまして、その中でこの本が一番理解しやすかった。
巻末の囲碁用語も役立ちますし(他の著者では囲碁用語の説明不足が目立つ、
特に石倉昇さんの著作は)
やはり囲碁を始めるには碁盤と碁石が必要です。とはいえ9路盤は紙に線を引いて
それで間に合わせても良いはず。やはり読み流すよりもはるかに理解できます。
本の内容は囲碁のルールから始めて禁じ手、石を取る基本手筋、石の連絡法、効率よく
地を囲う方法、死活問題、実戦譜(2つ)最後に囲碁のマナーとコンテンツは
あります。
他の入門書に比べて余り情報を圧縮しすぎていない
子供にも囲碁がわかるように説明してある
この手の本はプロの棋士が書いていて初心者と著者の隔たりは大きいのですが
この本は初心者にわかりやすく工夫してあります。
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この記事は2007/6/12に作成しました。
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福井 正明
日本棋院 刊
発売日 2002-06
発送可能時期:通常24時間以内に発送
オススメ度:★★★★
シンプルかつコンパクトに終盤が勉強できる 2006-07-25
囲碁の終盤を練習する本を色々と探していたところ、出会った本です。
囲碁の終盤というと、地合の計算など地味でなかなかとっつきにくいイメージがあるかと思います。
この本のよいところは、こうした複雑でとっつきにくい囲碁の終盤を 5路盤を用いることによって「シンプル」かつ「クリアー」に練習できるところにあります。問題が100問程度掲載されているコンパクトな本ですが、内容的には5路盤だからといってあなどっていられません。しっかりとした読みを必要とする問題もたくさんあり、詰め碁と併用していくと良いのではないかと思います。
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この記事は2007/6/12に作成しました。
玄妙道策
酒井 猛
日本棋院 刊
発売日 1991-11
発送可能時期:通常24時間以内に発送
オススメ度:★★★★★
棋聖 2007-01-02
この本の内容を理解するのは、囲碁の初心者には難しいであろう。最低でも有段者でなければ、この本は理解できない。したがって私はあまり囲碁の初心者にこの本を勧めない。
次に目を転じて、本の内容の説明をしよう。道策の棋譜を並べると次々に難問が沸いてくる。まず無心に道策の棋譜を何千回と並べ、その後に彼の悪手を模索しようとした。しかしこれは徒労に終わった。確かに些細な間違いはあるが、最も重要な布石、中盤戦の戦い方には感嘆の一言であった。読みのすさまじさと盤上における勘、それも卓越した勘が彼の打ち方を支えているのが、彼の棋譜を並べていると、ひしひしと伝わってきた。
もし道策のすばらしさがどこにあるか?と、聞かれれば、私はこう答える「読みの力と大局観、そして独創性である。」と。
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酒井 猛
日本棋院 刊
発売日 1991-11
発送可能時期:通常24時間以内に発送
オススメ度:★★★★★
棋聖 2007-01-02
この本の内容を理解するのは、囲碁の初心者には難しいであろう。最低でも有段者でなければ、この本は理解できない。したがって私はあまり囲碁の初心者にこの本を勧めない。
次に目を転じて、本の内容の説明をしよう。道策の棋譜を並べると次々に難問が沸いてくる。まず無心に道策の棋譜を何千回と並べ、その後に彼の悪手を模索しようとした。しかしこれは徒労に終わった。確かに些細な間違いはあるが、最も重要な布石、中盤戦の戦い方には感嘆の一言であった。読みのすさまじさと盤上における勘、それも卓越した勘が彼の打ち方を支えているのが、彼の棋譜を並べていると、ひしひしと伝わってきた。
もし道策のすばらしさがどこにあるか?と、聞かれれば、私はこう答える「読みの力と大局観、そして独創性である。」と。
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中山 典之
岩波書店 刊
発売日 2003-06-20
発送可能時期:通常4日間以内に発送
オススメ度:★★★★★
ビジネス時代、囲碁は世界をかける。 2003-08-21
昭和の大戦争を乗り越えた囲碁は、新しい展開を迎える。
1つ目はメディア。紆余曲折はありながらも、本因坊戦などのタイトル戦
を新聞社やテレビ放送局がスポンサーとなり、それに若き棋客やベテラン
が挑む。そこから昭和を代表する名勝負がうまれ、ファンは熱狂、それに
続けとばかりに囲碁界にも復興の兆しが現れる。
2つ目は海外・呉清源の活躍である。若い呉清源が日本の強豪を次々と
破る姿に、中国・韓国・台湾などが驚く(呉が来日する以前は、金が絡んだ
薄汚いバクチと思われていただけにである)。呉に続けと大人達が熱中する
中、子供達にも天才が生まれてくる。林海峰、趙治勲・王立誠…… そんな
彼らが、大竹英雄や小林光一とい日本の囲碁少年のライバルとなり、戦後?!?
名勝負を残し、作り上げて行くのである。そして、海外棋界のレベルアップ
へと続き、時代は韓国・中国の台頭を迎える。
まだある。坂田栄男や藤沢秀行といったベテラン達の名戦慄を。普通なら
老いて定年と言うのが世の常、しかし40.50を過ぎてまだ若い天才達を打ち
負かすその姿が、囲碁の対局をどれほどドラマテックに演出した事か。
時は、既に新世紀を迎えた。しかし、日本人は気を落としている。経済の
低迷、世界秩序の困難、価値観の多様性…… 少しでもいい。この棋士達の
ドラマを知ってほしい。
『囲碁』
などという、不可解なものに挑んできた姿を。わが国が育てた400余年の
伝統の中に、肩を落とす人々に勇気を与えてくれるモノがある。
そう、私は信じたい。
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この記事は2007/6/12に作成しました。
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